神奈川県平塚市で刑事事件に巻き込まれてしまったら?
平塚市は、神奈川県のほぼ中央、湘南地域にある人口約26万人弱の市です。
市内にある駅はJR平塚駅(東海道本線)のみ。平塚駅から横浜駅までは30~40分程度、東京都心部までは1時間10分前後で行くことができ、比較的便利な場所であるといえます。
一方、この平塚市と北部で隣接している秦野市や伊勢原市には、小田急小田原線が通っています。平塚市内からでも、場所によっては小田急線(東海大学前駅、鶴巻温泉駅、伊勢原駅等)を利用した方が便利な場合もあります。
首都圏のベッドタウンという性質からか、約26万人弱の人口はほぼ横ばいで安定しています。なお、神奈川県内の市町村別人口ランキング(平成29年末)では横浜市、川崎市、相模原市、藤沢市、横須賀市の5つの都市に次いで、6番目に人口の多い市となっています。
ここでは、そんな平塚市内における刑事事件について見ていきます。
このコラムの目次
1.平塚市内の刑事事件数の推移
神奈川県警は、市町村ごとに起こった刑事事件数のデータを公開しています。
以下、平塚市内で起こった刑事事件数(刑法犯認知件数)の直近5年の推移を見てみましょう。
- 平成25年:2,894件
- 平成26年:2,362件
- 平成27年:2,412件
- 平成28年:2,239件
- 平成29年:1,915件
平成26年から平成27年にかけて一時的に増えているものの、全体としては減少傾向にあることがわかります。
平成28年と平成29年とを比較すると324件減少していますし、平成25年から平成29年の5年間では件数が1,000件近く減少しています。
ちなみに平塚市に限らず、全国的に刑法犯認知件数は減少傾向にあります。
2.平塚市の刑事事件|罪種別の動向・推移
上では「総数」の推移を見ましたが、ここではもう少し細かく「罪種別」に、平成28年分と平成29年分とを比較してみましょう。
(1) 平塚市の「凶悪犯」
殺人・強盗・放火・強制性交等が含まれるのが「凶悪犯」という罪種です。
この罪種は件数が非常に少ないため、計算上、件数が少し増減するだけで増減の率が非常に大きく変動します。
平塚市での凶悪犯は平成28年に比べると1件減っています。
内訳を見ると、前年に0件だった放火が平成29年は2件に増えている一方、殺人・強制性交等の「その他」は前年の4件から1件に減少しています。
(2) 平塚市の「粗暴犯」
「粗暴犯」は、暴行や傷害などが含まれる罪種です。
粗暴犯全体の数は前年よりは34.9%、つまり3分の2以下に減少しました。内訳として「暴行」と「傷害」が大半を占めています。
暴行は50件→26件と約半分に、傷害は45件→32件と3割ほど減っています。
(3) 平塚市の「窃盗犯」
「窃盗犯」は読んで字のごとく、ものを盗む犯罪のことです。平成28年は計1,842件でしたが、平成29年は1,536件に減少しており、16.6%減少している計算です。
窃盗犯の中で増加しているのは自動車盗(20%増)、オートバイ盗(15.6%増)、すりは計算上100%増となっていますが、1件が2件になっただけです。
それ以外の窃盗犯はほとんどが減少、もしくは横ばいとなっています。
(4) 平塚市の「知能犯」
詐欺や横領などは「知能犯」という罪種に分類されます。
知能犯全体の件数は前年比17.9%増加しています。そのうち詐欺は13.8%増。横領などが含まれる「その他」は2件から5件に増加したため、増加率だけを見ると「150%」と大きい数字になっていますが、件数自体は少ないといえます。
高齢者が狙われがちな振り込め詐欺等の影響もあり、知能犯、とくに詐欺は全国的に増加傾向にあります。
なお、神奈川県全体で見ると知能犯の増加率は前年比38.6%増。平塚市でも増加しているものの、先述のとおり前年比17.9%ですから、増加率が大きい方ではなさそうです。
(5) 平塚市の「風俗犯」
「風俗犯」には強制わいせつや賭博等が分類されます。
風俗犯の合計件数は6件→16件で、前年比166.7%増。賭博等の「その他」は2件→1件と減っていますが、強制わいせつが4件→15件と前年から4倍近くに増えたことが原因で増加率が高くなってしまったのでしょう。
凶悪犯ほど少ないわけではないですが、風俗犯が全体に占める件数も少なめです。
(6) 平塚市の「その他刑法犯」
器物損壊、住居侵入等が分類される「その他刑法犯」は210件→208件とほぼ横ばいです。
数字を見ると分かるとおり、全体として刑法犯認知件数は減っています。これは単純に喜ばしいことです。
なお、平塚市の刑法犯認知件数の中では「窃盗犯」が70%以上(72.4%)と一番多く、強盗や放火などの凶悪犯は0.5%と非常に少なくなっています。
しかし「凶悪犯は統計的に少ない」とわかったところで、「自分は絶対に犯罪被害に遭わない」とは言い切れないご時世ですので、注意しましょう。
3.加害者(被疑者)になってしまったら
「犯罪に巻き込まれる」と聞くと、被害者側を想像しがちですが、自分や家族、友人などが加害者(被疑者)側になってしまうということももちろん考えられます。
ご家族や知人が被疑者として逮捕されてしまった場合、できるだけ早い段階で法律の専門家である弁護士へ相談することをおすすめします。
弁護士であれば、ご家族が面会できない期間でも面会することが可能ですし、被害者との交渉などのお手伝いをすることもできます。
弁護士の間では「刑事事件はスピードが命」と言われています。刑事事件は、一般的な民事事件よりも手続が進むスピードが早くタイトです。そのため、刑事事件は弁護士が介入したほうがスムーズに進む場合が多いのです。
「家族が逮捕されてしまった…どうしたらいいの?」
そのような悩みをお持ちの方は、ぜひ一度、弁護士事務所へお問い合わせ下さい。今後の流れなどについてもご説明させていただきます。
平塚市、茅ヶ崎市、寒川町、大磯町、伊勢原市、秦野市、中井町、JR東海道線沿線にお住まい、お勤めの方の弁護士相談は、解決実績豊富な泉総合法律事務所平塚支店にぜひご連絡ください。
4.平塚市内の警察情報
平塚市を管轄する警察署は「平塚警察署」です。
平塚警察署
〒254-0073 神奈川県平塚市西八幡1丁目3番2号
0463-31-0110
また、平塚市内には交番や派出所も多く存在します。
平塚市内の交番
平塚駅前交番、代官町交番、須賀交番、西仲町交番、追分交番、八幡交番、花水台交番、四之宮交番、中原交番、金目交番、朝日交番、根坂間交番
平塚市内の駐在所
南原駐在所、豊田駐在所、土沢駐在所、岡崎駐在所、城島駐在所、神田駐在所、金田駐在所、横内駐在所、真土駐在所
何かあったときのために、最寄りの交番や駐在所の位置をもう一度確認しておくと良いでしょう。
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